海の多彩な顔を楽しむ、
地元・小名浜での夏休み。
海の多彩な顔を楽しむ、
地元・小名浜での夏休み。
2023.06.30
娘のゆめちゃんが夏休みに入った7月。夏休み最初の家族イベントとして、小名浜を満喫することにしました。夏の小名浜といえば、やっぱり海。そして小名浜を地元とする家族としては、港ならではの魅力を存分に満喫したいところです。
この日はそんな海をさまざまな視点で見つめながら、イオンモールいわき小名浜を中心に歩いて散策。ゆめちゃんにも小名浜の魅力をたくさん知って好きになってもらえる機会となりました。
※掲載中の商品は販売が終了している場合がございます。あらかじめご了承ください。
いわき市在住
賀川ファミリー
パパ、ママ、ゆめちゃん
一日のはじめは、いわき・ら・ら・ミュウへ。
「いわきのいいものぜんぶある。」をキャッチフレーズに、いわきの観光と物産の発信基地となっている観光物産センターです。
この日は朝から小名浜の海産物を楽しもうとら・ら・ミュウ内でのバーベキューを計画。そのついでにお土産を探すため、まずは一階の海鮮市場通りへと向かいます。
到着するとさっそく、メヒカリやエビといった新鮮な海の幸がところ狭しと並び、そんな光景にゆめちゃんも興味津々。
さらにずらりと並んだお店のなかには老舗もあり、新鮮な海産物はもちろん干物から加工品、珍味まで旬のものが揃っています。
味見をさせてくれるところもあったので、はじめての魚介類も試せるのが嬉しいポイント。
BBQ向きの串や干物、加工品まで
新鮮な海産物の味見ができる店も
いざ購入するときには、なんとセリ感覚で値引き交渉することもできるのだとか。
今回はあとの予定も考えてウィンドウショッピングだけとなりましたが、かまぼこやのりの佃煮、干物といった持ち帰りやすい商品もたくさんあったので、今度はお土産やプレゼントを買いに来てもいいかも。
さらに〈まるふと直売店〉で購入した海産物であれば、このあとに向かうバーベキューのお店に持ち込めるのだとか。
いわき・ら・ら・ミュウ1F
Tel.0246-92-3701
営業時間:9:00~18:00
定休日:全館休館日
※詳細はいわき・ら・ら・ミュウHP掲載
獲れたばかりのメヒカリをセレクト
大きなエビの迫力は圧巻
海鮮市場通りを一通り見終えたら、その足で同じくら・ら・ミュウ一階の〈バーベキュー 番屋〉へ向かいます。この日は持ち込みはせず番屋でホタテとハマグリ 、エビを選び、加えて焼きおにぎりとドリンクも注文。贅沢な浜焼きバーベキューの朝ごはんをいただきます。
ママが炭火に食材を乗せながら「貝はパカっと開くまで待ってね」と伝えると、ゆめちゃんもパパもその瞬間を見逃すまいと夢中に。貝が開いたら、テーブルに揃った調味料のなかから醤油を選んでひと回し。いい香りに包まれて思わずビールが思い浮かぶも、今日は一日中遊ぶ予定なのでまた今度にします。
食材の持ち込みができる〈番屋〉ですが、メニューも充実しているので今回のように手ぶらで行っても安心。海鮮には自家製の地魚干物やイカ、ホッケ、ツブ貝、アワビ、サザエなどが用意されています。海鮮中心のセットメニューや、牛串、鴨串、豚ロースなどが入ったお肉中心のセットも。そのほか、白米とみそ汁のセット、ドリンクバーなども用意されており、それぞれの海産物やお肉は単品での注文も可能となっています。
海産物が苦手な人がいても一緒に楽しめるので、家族や友人といろいろなものをシェアしながらバーベキューができるのも嬉しいポイント。日によって食材が変わるところも楽しめそうです。店内の定員は80名までとなっているので、予約をすれば団体での利用も可能です。
自分で選んだ食材を自分で焼く体験に、ゆめちゃんも大満足。焼き加減を教えてもらったり、なにを食べるか相談したりと会話もたくさん生まれました。このあとどこへ行くかも話し合って、計画はばっちり。一方で、ときどき外に見える海を静かに眺めるのもまた贅沢なひととき。普段とは違う、余裕のある朝を家族みんなで揃って過ごしながら、一日を満喫するエネルギーをチャージしました。
炭火の焼肉を楽しむことはあっても、炭火を囲んで新鮮な海の幸を食べられるのは海沿いならではの贅沢。特に朝早くのバーベキューは観光でいわきに来た人はもちろん、小名浜の近くに住む人こそ足を延ばしやすいのでは。小名浜での新しい朝の過ごし方を発見した賀川ファミリーは、「お休みの日にはまた朝のバーベキューをしに来たいね」と語るのでした。
いわき・ら・ら・ミュウ1F
Tel.0246-92-4888
営業時間:9:00~18:00
定休日:全館休館日
※詳細はいわき・ら・ら・ミュウHP掲載
Tel: 0246-92-3701 営業時間:10:00~18:00
定休日:全館休館日
※詳細はいわき・ら・ら・ミュウHP掲載
ゆめちゃんもパパも全身で楽しめるアクティブゾーン
海の幸を堪能して元気が出てきたのか、〈バーベキュー 番屋〉から歩いてすぐの〈わんぱくひろば みゅうみゅう〉へ直行することに。ママは少し食休みをと、はしゃぐゆめちゃんを送り出します。
最初にゆめちゃんが向かったのは全身を思いっきり使って遊べるアクティブゾーン。サイバーホイールが置かれているのを見つけ、パパに頼んで押してもらいながら元気に遊びます。朝ごはんを食べてすぐに転がって遊ぶゆめちゃんの元気さには、パパもママもびっくり。
さらに奥には、ジャンプしたり寝転んだりして遊べる青いエアキャッスルが。
ゆめちゃんに着いて行ったパパも一緒に楽しんでいましたが、気づくとパパのほうが大はしゃぎ。どちらが高くジャンプできるかを競っていました。大人だって夏休みの雰囲気は嬉しいもの。存分に遊べるのが魅力です。
そのほか、ごっこ遊びが楽しめるロールプレイゾーンや、思いっきりリラックスした時間を過ごせるボールプール、生後六か月~十二か月の赤ちゃん専用のベビーゾーンなどもあり、ここだけでも一日中遊べるのではないかと思うほどの充実ぶり。「親子で思いっきり体を動かし、スキンシップを深めていただきたい」という想いが伝わる空間でした。
SHOP INFORMATION
名物のかまぼこは かねまん本舗で
かつて板かまぼこの生産量が日本一だったいわき市。〈かねまん本舗〉では、そんな名物のなかでも見た目と味で楽しめるシーフードケーキ専門店として、創作かまぼこを販売しています。ゆめちゃんがおやつに選んだのはスティックかまぼこ。いわし、プレーン、かに、ポテチーズ、帆立貝柱、チーズの 六本セットはお土産にも最適。
Tel:0246-53-7125 営業時間: 9:00~18:00
定休日:全館休館日
※詳細はいわき・ら・ら・ミュウHP掲載
凍天処 木乃幡で
ご当地スイーツも堪能
水で戻した保存食の凍み餅をドーナツ生地でくるみ、油で揚げて作られる福島名物の凍天(しみてん)。今回はおやつにぴったりなぷち天よもぎソフト をチョイスしました。夏休みの暑い日に、冷たいアイスと一緒に食べられるのが嬉しい。普通サイズの凍天は、冷凍のものをお土産に。
凍天処 木乃幡 いわき・ら・ら・ミュウ店〒971-8101 福島県いわき市小名浜辰巳町43-1 いわき・ら・ら・ミュウ1F
TEL: 0246-38-9008 営業時間: 10:00~18:00
定休日:全館休館日 ※詳細はいわき・ら・ら・ミュウHP掲載
さらに午前中を満喫するべく、今度は外に出て〈小名浜港観光遊覧船 小名浜デイクルーズ〉へ。約五十分に渡りサンシャインシーガルで小名浜港を巡るクルージングで、港ならではの海の楽しみを堪能します。五十分で進むコースは、いわき・ら・ら・ミュウ一階の旅客ターミナルからスタート。水族館〈アクアマリンふくしま〉の美しい建物を右手に、〈小名浜マリンブリッジ〉をくぐります。小名浜港のランドマークとなっているこの大きな橋は、年に数回の一般開放日に歩いて橋の真ん中まで行くことが可能です。景色を一望できるスポットですが、そんな橋を下から見上げるのもまた一興。しばらくは気持ちのいい潮風を受けながら、デッキでの時間を過ごしました。
波しぶきひとつをとっても美しい海
豪華な船内から景色を楽しんで
船内に入って見ると、豪華なソファの置かれた客室や売店がお出迎え。高級感に溢れる空間からゆったりと海を眺めることもできます。マリンブリッジを通過して沖の方に出ると、〈右手にみなと運動公園〉や〈小名浜オーシャンホテル&GC〉を見ることができます。照島や工場群の眺めもよく、また季節によってはカモメと触れ合うこともできるそう。このエサやり体験は多くの乗客のあいだで人気となっているのだとか。
そして沖のほうを大きく回り、再び〈小名浜マリンブリッジ〉をくぐって海の旅は終了。さまざまな景色を見せる小名浜港に家族みんなで見入っているとあっという間のような、それでいて穏やかな時間を過ごすことができました。
実際に海へ出てわかる自然の広大さ
いわき・ら・ら・ミュウ1F(受付場所)
Tel: 0246-38-4197
営業時間: 9:00~18:00
定休日: 水曜日
朝ごはんを食べながら眺めていた海へ実際に出てみて、周りを海の水に囲まれた状態にゆめちゃんは少し不思議そうな様子。パパと「テレビで見る映像のなかにいるみたいだね」と話していました。自然のスケールを身近に感じることができるのも小名浜を地元にするよさのひとつです。
1992年に始まり、東日本大震災の影響や乗務員の高齢化による廃業を経験しながらも、2021年に復活した遊覧船サンシャインシーガル。観光で来た人にとっては忙しい日々から離れ、リフレッシュする時間になりそう。地元の人にとっても小名浜の海や景色の魅力を再発見できるクルージングとなっています。不定期出航となっているので、乗船の前には運航情報のチェックも忘れずに。
デイクルーズを楽しんだあと、散策をしていたら〈小名浜美食ホテル〉を発見。その名前と埠頭倉庫を改築したという外観が気になり、入って見ることにしました。
名前の由来は、ラテン語の「hospes(旅人をもてなす)」という意味から。「ホテルのロビー感覚で食事やお買い物ができる」をコンセプトに、いわきや小名浜のおいしいものが集まった〈潮目の駅 小名浜美食ホテル〉として2019年にオープンした施設です。なかには駅弁をメインに、福島県の六次化食品、いわきの浜の名物、地物野菜などを集めた地産地消の食材がずらり。小名浜の漁師料理や旬の食材を活かしたイタリアン、ハワイアンカフェもあるため飲食も楽しめます。
美食ホテルの駄菓子屋でゼリー選び
Tel.0246-54-3409
営業時間:10:00~19:00(レストランは22:00)
定休日:不定休
お昼時ということもあり、少し小腹が空いていた気持ちが駄菓子屋へと足を向かわせます。ゆめちゃんが真っ先にカゴを持って駄菓子を選んでいましたが、次第にパパとママも懐かしい駄菓子トークが白熱。最後にはゆめちゃんより真剣に駄菓子を選ぶ様子も。
駄菓子を買ったあとは、建物の外にきれいな撮影スポットを発見。「パパ、写真撮って!」と嬉しそうにお願いするゆめちゃんとママをスマホで撮影することに。夏らしい思い出の一枚が残りました。
十二時を過ぎ、そろそろランチにしようと〈イオンモールいわき小名浜〉へやってきました。目当ては三階の〈Food Forest〉。オーシャンビュースポットとなっており、840席とゆとりある空間で小名浜港を一望しながら食事を楽しめます。全国にあるイオンモールのなかでも、海の見えるフードコートは稀なのだとか。
フードコート内にはいくつものお店が入っているので、三人とも別のお店から購入してランチをしました。それぞれが好きなメニューを選べるのも、フードコートの嬉しいところ。「ママとパパは何を頼んだの?」と尋ねたり、「ひと口ちょうだい!」と言ってシェアしたり、お昼も和気あいあいとした食事の時間に。
さらに、奥に見えるキッズコーナーには小さなお子さまに合わせた小上がりスペースが。お子さま連れのご家族が利用しやすいようなこだわりが感じられます。PCやスマートフォンなどの充電に役立つコンセントも設置されているので、休日に遊びに来たときのほかにも、平日のさまざまなシーンで利用できそうです。
営業時間:10:00〜21:00(ラストオーダー20:30 ※店舗により一部異なります)
定休日:不定休
午後のメインイベントは〈アクアマリンふくしま〉。正式名称は〈ふくしま海洋科学館〉で、「海を通して『人と地球の未来』を考える」という理念のもと、環境水族館宣言をしています。そんな理念の通り、水族館のなかに学びのある展示も多いのだとか。
いざ水族館へ向かうと目を引くのは、デイクルーズからも見えた建築の美しさ。北欧の建築を思わせるような、また近未来を想像させるような、ガラスの曲線が出迎えます。展示のテーマとなっているのは、福島の海が特徴としている、黒潮と親潮が出会う潮目。ガラスの建築によって館内にも自然光が入り、植物も展示しながら福島県内の川や黒潮の源流域となる熱帯アジアの自然を再現。また、親潮の源流となるオホーツク海、海と生命の進化にも触れ、展示しています。この日、特に楽しみにしていたのは三角トンネルで潮目を表現した大水槽「潮目の海」。黒潮水槽では黒潮流域の外洋を泳ぎ回る回遊魚を、親潮水槽では岩や海藻のある沿岸で見られる魚を見ることができ、三角トンネルで二つの水槽がぶつかる形となっていました。なかはまるで海に潜ったようで、神秘的な気持ちに。
キタオットセイはアクアマリンの人気者
Tel.0246-73-2525
営業時間:【3/21~11/30】 9:00~17:30 【12/1~3/20】 9:00~17:00
定休日:無休 ※入館は閉館の1時間前まで
また、先に進んでいくと図書館のように書籍の並ぶコーナーも。ほかにも、海の文化や海の現状を紹介する博物館のような側面もたくさん見られ、今年の自由研究に使えそうとゆめちゃんのやる気も刺激された様子。
一方、外には「蛇の目ビーチ」という世界最大級のタッチプールも。PICHPICHいそ、JUBJUBひがた、RUNRUNはまという海辺を再現した三つのエリアからなり、裸足になって生き物と触れ合えます。ここにはゆめちゃんとパパが一緒に入り、二人とも大はしゃぎ。恐る恐るヒトデやナマコに触ってみたり、ビーチで泳ぐ魚を観察したり。この日は海に入って遊ぶ予定はありませんでしたが、意外なところで海遊びができました。
蛇の目ビーチで海遊び。館内にはフェネックやユーラシアカワウソ、『スイミー』に似たキンメモドキも。
絵本すいぞくかん
~アクアマリンふくしま×スイミー~
この日は水族館では国内初となるレオ=レオニ作『スイミー』の企画展を開催していました。『スイミー』は小さなスイミーとそのきょうだいたちが、大きな魚から身を守るために協力し合う物語です。
もともと〈アクアマリンふくしま〉では、キンメモドキという全長6センチほどの小さな魚を展示しています。そのキンメモドキが群れを成して泳ぐ様子を、お客さんたちが『スイミー』みたいといっていたそう。その声を受ける形で企画展が実現したそうです。
企画展では、スイミーたちのように群れを作ったり岩陰に潜んだりして身を守る生き物を紹介。さらに『スイミー』に出てくる生き物も紹介しながら、生物の多様性や豊かな海を守るために何ができるのか考えられる展示となっていました。
展示生物に関わる書籍や絵本も置かれ、いつの間にかゆめちゃんの表情も真剣に。大人にとっても充実した内容の展示となっていました。
『スイミー』のグッズはお土産にも喜ばれそう
箱はお中元に、ばら売りは自宅用に
■2F 久世福商店 Tel.0246-88-7879
〈アクアマリンふくしま〉で充実した時間を過ごしたあとは、お土産選びとディナーの時間。その両方が叶う〈イオンモールいわき小名浜〉へと再び向かいます。ディナーには少し時間が早かったので、先に二階にある〈久世福商店〉に入りました。〈久世福商店〉には、地元で愛される生産者と一緒に開発した出汁や調味料、お菓子などの和食材に和雑貨までが揃っています。
この日はお中元にぴったりな涼菓のコーナーを発見。果実のたっぷり入ったゼリーや水わらび餅などが並ぶなかから、「ふるーつぽんちゼリー」を選びました。無事にお中元として送るものが決まり、ママもひと安心。
そのあいだ、パパはポップアップストアを出店している〈アルパインスタイル〉で車を見物。気に入った車を見つけたようで、運転席にも座らせてもらっていました。
パパはお気に入りの車を見つけた様子
■2F アルパインスタイル Tel.0246-85-5061
■2F マンママリー Tel.0246-38-8177
そしてこの日最後のイベントは、石窯ナポリピッツァとパスタの店〈マンママリー〉でのディナー。地元のトマトを使ったメニューや、大きなチーズを使った調理が名物となっているそう。チーズの上でパスタを絡めたり、最後にチーズを削ってくれたりするところを見られます。ひと口食べてみると、味も絶品。そのうえ席からはヤシの木と海を眺めることもでき、一日の最後も大満足の時間となりました。
目いっぱい遊んだ場所で、そのまま買い物ができるのもママに優しい
食後は〈イオンスタイル〉に向かい、スーパーで食材の買い物をしてから帰路に。一日でいろいろな海の楽しみ方ができ、小名浜を再発見、満喫できる日となりました。
海の見える店内で贅沢に過ごす時間
福島県いわき市小名浜辰巳町79番地 イオンモールいわき小名浜3F
営業時間:10:00-21:00(ラストオーダー20:30)