いわきFCパークを彩る名店
ゼリーのイエ
いわきFCパークを彩る名店
ゼリーのイエ
2024.1.19
1988年に福島県いわき市小名浜でゼリー専門店として自宅の庭を改装して開業。
手間ひまかけてつくられる100%ゼラチン使用の手作りゼリーは「まるで宝石箱みたい!」とSNSで話題を呼び、
多くのメディアに取り上げられるなど、地元はもちろん全国から愛されている。2023年10月に東京で開催された福島県浜通りの魅力をつめこんだ「浜フェス2023」にも出店。
サポーターのお土産としても大人気、
午前中で完売必至
いわきFCパークを歩いていると、多色で煌びやかなウィンドウが目に飛び込んでくる。細田守監督のアニメーション映画「未来のミライ」の1シーンにも登場したゼリーのイエの店舗だ。
SNSやメディアでも耳にしたことがある人も多いだろう。その人気ぶりは、午前中には完売してしまうほどだ。 その魅力は、もちろん見た目だけではない。1つひとつ手作りされる天然ゼラチン100%のゼリーは、素材の自然な甘みや酸味が楽しめ、さらにゼリーに包まれたムースは、さっぱりとした口当たりのアクセントになっている。もともとは、いわき市の小名浜港に近い住宅街の一画に1988年、住宅の庭先を店舗にして開業した手作りのゼリー専門店。
当時すでに地元で人気店であったが、二代目でゼリーパティシエの杉山修一さんが、店頭販売だけだった販路をインターネットにも拡げ、その人気ぶりは全国にも広がるようになった。話題になるに連れて駐車場のある立地を探しているなかで、いわきFCパークへの出店に繋がった。いわきFCパークへの出店から、ビジターチームのサポーターが店舗を訪れることもあり、更なる話題になっていることも嬉しいと杉山さんは振り返る。
色とりどりのゼリーやムースは、その華やかな見た目だけでなく味覚にもカラフルなフレーバーが広がるこだわりが詰まっている。
ゼリーパティシエ 杉山修一 さん
地元や各地からお店を訪れる人たちは、目的などに合わせたゼリー選びを楽しむこともできる。例えば、ゼリーのイエの看板メニューの1つであるブルーハワイは、いわきFCのホームスタジアムである〈ハワイアンズスタジアムいわき〉と掛けてサポーターのお土産にといった楽しみ方もあるだろう。またビジターチームのサポーターは、アウェイゲームで来た際には、自分の応援するチームと同じ色のゼリーを選んでみるのも趣深い。
そして、ゼリーのイエのイメージの要素で存在感をはなっているのが、クラフト感のある印象のロゴだ。こちらのロゴは、詰め合わせやギフトに使用している紙箱へ1つひとつ手作業でスタンプしており、人の手から手に渡る最後の装飾として温かみを感じる。〈ハワイアンズスタジアムいわき〉からは車ですぐに赴くことのできる距離のため、デイゲーム前など足を運んでお土産としたい。いわきの思い出が更にひとつ複合色になるはずだ。
甲斐みのり著 『朝おやつ』
甘美な口福に満ちた、芳醇なお菓子文学
「朝おやつ」として愛食する43の甘味の記憶をめぐる物語
装画は画家・湯浅景子が「ゼリーのイエ」のゼリーを美しい切り絵で表現している。全国を旅して見つけた美味しい甘味の魅力を、優しい筆到で丁寧に描いてきた文筆家・甲斐みのり。朝おやつとして愛食する甘味たちを、美味しさが溢れ出す美しい写真と共に丁寧に描かかれている。