salut!（サリュ！）　竹内さん

日常を大切にするためのインテリアを展開しているsalut!に魅了され、2年半ほど前から勤務。
子育てをしながら充実した生活をおくっている。
「まいにちインテリア」をコンセプトにしたsalut!で、実際に自身が使用しているエピソードを交えて、等身大の目線を大切にしたプロダクトの提案が心地よい。

グリーンが映えるナチュラルな木が好きで、引越しのタイミングで以前から気になっていた、オールドアイアンシリーズのテーブルをリビングに迎えた。
小学生の息子もリビングのテーブルを気に入っていたし、ちょうどその頃に頭を悩ませていた子ども部屋のお片付けのこともあり、思い切って息子の部屋もオールドアイアンシリーズの家具で取り揃えてみた。

これまで、引き出しが付いていたテーブルだったから、お片付けも引き出しに放り込んでしまっていたり、パッと見で片付いているのか見えにくかった。
今度は、シンプルな机とオープンラックに変えたことで、きれいにしているのか一目でわかるように。
ラックには、ランドセルや教科書など必要最低限のものを入れて、直すところもわかりやすく、息子のお片付けは以前よりもすごく短時間でできるようになった。

喜久屋書店　松本さん

小学生の時に読んだ「ハリー・ポッター」で読書好きに。学生の頃からよく利用していた喜久屋書店に入社。
話題のベストセラーから、知る人ぞ知るノベライズまで日々掘り下げている。
朗らかな人柄からと造詣の深さで、老若男女問わず気軽に本について相談がしやすいと定評。
最近、深夜ラジオにハマりCreepy Nutsを推している。

「ひよこ文庫」という新人作家に光を当てるレーベルから発売。
まずはこの可愛らしい装丁に目が留まる。中を開けると、章ごとに分かれて個別冊子になっている。各章をイメージしたイラストも素敵だ。

新海誠監督の「秒速5センチメートル」を想起する、どこかにありそうな日常が美しく光る描写と視点が印象に残る。
コント的で軽快な会話が楽しく、通して読むことでつながるある女の子の挫折と成長の物語が軸となっている。
各章は短編として独立しても読め、それぞれ違う味付けがされており、本作がデビュー作と思えない著者の巧みさが伺える。
一話わずか十数ページで書かれており、歌を一曲聞き終えたくらいの読みやすさが気持ちいい。思わずかばんに入れて持ち運びたくなる小説だ。
決して派手な作風ではないけれど、終盤に読者をはっとさせる仕掛けがあったり、じんわりと満足できる読後感を味わえる。